2011年3月10日 (木)
ヘラトリ第19号 「ヤハウェ、エホバ、アラーの正体を突き止める」を読み解く
世界の目を醒ますヘラトリ・トピックス …メル友北海道(北海道正心館)
2011-03.08火 ヘラトリ第19号 「ヤハウェ、エホバ、アラーの正体を突き止める」を読み解く こんにちは。2月最後の七の日参拝に、ようこそお越しくださいました。今月から精舎御法話で、『ヤハウェ、エホバ、アラーの正体を突き止める』という霊言が始まりまして、このお三方を呼び出したら、どんな方々がお出ましになるのか、ということで収録してくださいました。それがなんと、超メガトン級の内容だったのですが、どういう意味でメガトン級かといいますと、日本人にはちょっとピンと来ないかもしれませんが、「聖書の民」にとっては絶句するような、とてもインパクトの強い霊言になっていると思います。これを聴かれたアメリカ在住の日本人の友人に、「想定される反応はいかに」と聞いてみたところ、確かに「ナルホド」と思われることがありました。このご法話は、まだあまり注目されていませんが、長い目で見ますと、かなり強烈な方の部類に入る御法話かと思います。というのも、これから10年間の世界情勢を考えますと、大きなポイントは2つあります。一つは、「中国を自由主義国家の国に、仲間入りさせることがに出来るのか」ということで、それと「幸福の科学の真理が広がっていく」ということがパラレルに(平行して)進んでいく、というテーマですね。もう一つは、最近の御法話でも取り上げられていますが、「ハルマゲドン(終末の最終戦争)が、果たして、中東の地で、「核戦争」という形で起きるのか」という問題です。 イランの核兵器の完成が、しばらく前まで、「2014年頃ではないか」と言われていたのですが、一部国内でも報道されたとおり、イスラエルとアメリカが組んで、ソフトを開発して、イランのウラン濃縮工場のコンピューターに侵入して、そこのプログラムを破壊してしまったらしいのですね。それによって、「概ね2年から2年半、核開発が遅れることになった」と報道されていました。それでも、延びたといっても2年半ですから、先方(イラン)に「完成させる」という明確な意志があれば、時間の前後はあっても、完成に向かいます。 また、『教育の法』セミナーの冒頭でもおっしゃっていましたが、今後、イスラムの主流派であるスンニ派中心のエジプト、シリア、サウジアラビアという、イスラエルを取り囲む3国家が、シーア派国家のイランが核武装した場合、別の意味でその3国も、やはり核武装することが予想されますので、結果としてその核は、イスラエルにも向けられることになり、イスラエルは、3方向から完全に核包囲されることになるだろうと。軍事的には、これは「チェックメイト」、つまり、チェスで言う「勝負あった」という状態になりますので、イスラエルがそれに対して、「座して死を待つ」ようなことをするとは思われないわけです。その前に「先制攻撃に出るあろう」と言われています。(現に1981年、イスラエルは、イラクの核施設完成を目前にして、先制爆撃を仕掛けて、これを潰しました。) ですから、イランの核兵器完成が技術的に延びたとしても、2016年あたりには、こういう事態が起きることは、今のままいけば予想されるわけです。これをなんとか政治的に解決しようと、アメリカ(民主党政権)なども努力しているところですが、根本的には、当然のことながら、宗教対立が問題の本質です。 先般の『教育の法』セミナーでおっしゃっていましたが、今、世の中では、「エジプトを始めとするイスラム世界が民主化に向かって動き出した」と喜び勇んで、もてはやすように取り上げられていますし、また、その先陣を切っているのがオバマ大統領であるようにも見えるので、「オバマの見識が浅い」ともおっしゃっていました。要するに、独裁国家が崩れて民主化しても、有権者がイスラム原理主義などの影響を受けている限り、独裁者の代わりに国会の議決で、(核)戦争が始まるだけなので、「独裁国家なのか、民主主義国家なのか」という形式の問題だけで判断してはいけない、ということを仰っているわけです。それを見抜いたメディアは、日本国内にはまだありません。 根本的解決は、「啓蒙(伝道)による宗教対立の解消」なのですが、いかんせん、時間が足りません。となると、リンカーンなどの霊人がおっしゃっているとおり、アメリカ(イスラエル)とイスラムの間の仲裁ができるポテンシャルを持っているのは、今、世界で日本しかないので、“主導権を発揮せよ”と督促されています。以上述べたように、このままいくと中東情勢は、かなり危険な流れに入っていくと思われます。 ヤーウェ、登場! 従って、この10年ほどは、政治プロセスも少なからず駆使して、中東の核戦争の危機を回避していく努力がなされると思いますが、それにしても、その努力に迫力と裏付けが出てくるためには、ユダヤ・キリスト教世界(アメリカ)とイスラム教の世界の両方に、ある程度、伝道と啓蒙が進んでいくことが必要になります。そうなってくると、当会の世界伝道の根拠のところが問われてくるわけですね。 根本のところで、幸福の科学は何を言っているかというと、「全ての宗教の根源に、エル・カンターレがいる」ということを言っています。キリスト教の源においても、イエスが父と呼んだのはエル・カンターレであり、イスラム教の源においても、取りあえず今までは、「アラーというのは、(エル・カンターレの下にある)40人くらいの指導霊団の総称のことを指しており、アラーはよく、自らのことを「我々」という複数形で呼んでいた」と主張してきました。 ユダヤ教においても、「"我はありてある者"(I am that I am)と創世記の中で語った創造主は、エル・カンターレである」と、ハワイの"Be Positve"の中で述べられました。「この3つの宗教の源には、エル・カンターレが居り、これが、諸宗教を統合し、平和に導く存在である」と、あっさり言っているのですが、言われた側の立場から考えてみると、これは恐ろしいことではあります。恐ろしいことではありますが、私達もそろそろ、逃げも隠れもせずに、これをはっきり言っていく時期が近づいてきているのを、今回の「霊言」は教えてくれます。そして、「その主張には、確かに霊的実態としての根拠があるのだ」というのを証明したのが、今回の「霊言」になるわけです。 これから、ご法話の内容に少し触れますけれども、その基礎知識として、旧約の神の名前について、少し説明をしたいと思います。ヤーウェというのは、本来、「その名を語ってはいけない神様」ということになっています。文字としては、英語表記でYHVH、母音が一切無い神聖文字、子音しかない、わざとそういう表記になっています。旧約聖書では、創造主になっていて、「果たしてこれが真実なのか?」というのが今日のテーマでもあります。そして、この神聖文字の間に、母音を想定して呼んだ名前が、「エホバ」になり、一応、ヤーウェとは同一の神様ということになっているのですが、実はよくわかりません。というのも、創造主といわれていながら、やたら嫉妬したり、人を殺したり、イナゴの大群を発生させたり、川を血で染めたり、いささか品性を疑われる言動が多く、「これが新約聖書の神(イエスの父)と同一の神様なのか?」というのは、キリスト教研究の歴史の中でも、長らくテーマであり続けました。そして、アラーについては、ご存じのとおり、「コーラン」の中で、「私」(単数形)で登場したり、「我々」(複数形)で登場したりする不思議さが、残っていました。それでは、内容にはいります。 まず、ヤーウェが招霊されたのですが、最近登場した何人かのインドの神様ほど極端ではありませんでしたが、かなりユニークな登場の仕方をされました。まず質問者が、「エローヒムのことは、ご存知ですか?」と尋ねたところ、「よくわからない。一人のような気もするし、何人もいるような気もする。自分の敵になったり、味方になったりする、節操のない怪しげな神様だ」と答えていました。次に、「エル・カンターレは知っていますか?」と尋ねると、「確か、ニューヨークにいるユダヤ人が、エル・カンターレと言っていたのを聞いたことがある」と面白いことを言っていました。おそらく、ニューヨークの信者さんが伝道された方がいたのか、ユダヤ人同士でエル・カンターレという名前を語っているのを天上界から見ていたのか、いずれにせよ、とても面白いエピソードです。さらに、「あなたはどなた(神様)の指導を受けているのですか?」と尋ねたところ、怒り出しまして、「なんと失礼なことを言うのだ!我以外に神なし!」と言い放ったんですね。これで正体が明らかになりました。「我以外に神なし」と言い切ったのはこの神様だったわけです。「エジプトの神は偽ものであって、私のみが正しいのだ。私を指導する神様なんているわけがない、けしからん!」と怒りだしました。その後で、「我は憎むものであり、妬むものである」とも言いました。大体これで、ヤーウェの名の下に語られている言葉の、どの部分が、ここで登場した「ヤーウェ」という存在によって語られたかが、分かってきます。今の部分が、“この”存在が語ったところです。それ以外の部分で、別の色合いのする言葉は、別の神様が語ったということも、推定がつきます。別の神様はまた後ほど出てきます。 ハワイでの説法『Be Positive』の中で、旧約聖書の「出エジプト記」の中でモーセに対して、『I am that I am.(我は在りて在るもの)』と語られた、その言葉の真の意味 についてお話をされていますが(後ほど触れます)、これを受けて質問者が、「これを仰ったのはあなた様でしょうか?」と尋ねると、「そんなことを言った覚えはない」「モーセに啓示を降ろしたのは誰か知らないが、わしはそんなことは言っていないし、それは他の神の言葉だろう」と答えているのです。これによって、旧約聖書が編纂された段階で、ヤーウェという名を主語にして語られた言葉の中で、いわゆる、ここで登場してくるヤーウェと、それ以外のものが混ざっているのがわかってきます。「それでは、あなたはモーセに対して何を言ったのですか?」と尋ねると、「モーセに対しては偶像崇拝を禁じよと言った」と。これは「『黄金の法』講義」にありましたが、「エジプトが偶像(神像)崇拝をしていたので、それに対するアンチテーゼとして禁じた」とありましたね。モーセがシナイ山から降りてきて、怒りまくって大勢の人を殺した時に、「牡牛の神様の像をたくさん作ってあったのを全部壊した」、その指示を降ろしたのは自分だとも言っていました。それから、「私を信じない者はいくら殺してもいい」とも。大体これで見当がついてきますね。 キリスト教が広がっていったときに、聖書というのは、新約聖書はイエスの言葉ですが、旧約聖書と一緒になって広められていきました。そうすると、なんとなく旧約に載っている神様が、元なる神様というイメージが出来上がってきます。もちろん、イエスへの信仰が立ってくるのはいいのですが、それ以外の部分がヤーウェへの信仰へと流れてきて、「それで私は一定の力を持つことができたのだ」とまでストレートな言い方はしていませんでしたが、そういうニュアンスのことを言っていました。「この頭の良さで、まんまと成功したのだ」というニュアンスでしょうか。似たような話は、最近もありましたね(笑)。 ヤーウェとエンリルの関係は? その後、ヤーウェに対して、「イスラム教はいかがですか?」と尋ねたら、「あんなのは牛の糞(ふん)だ」、「ムハンマドは、インチキ半分にイスラム教を作り上げた」と。その後、「それでは、ムハンマドに啓示を送られたのではないのですか?」と尋ねました。これは古い会員さんならご存知かと思いますが、『アラーの大警告』という本が昔ありまして、絶版になりましたけれども、これは高橋信次という霊が、一応9次元霊と認定されているエンリルの7次元における分霊なのですが、その霊が、「自分は、旧約聖書の一番偉い神ヤーウェであって、かつ、イスラム教の唯一神アラーでもあって、要するに全部、私なのだ」と言っていたことがあったのですね。絶版になっていますが、一応これを念頭において、改めて質問したわけです。それで、その答えは、「ムハンマドに啓示を送るわけないだろうが!」「牛の糞のような宗教に、なぜ私が啓示を降ろすことがあるのか!」「あんなのはクズだ!」と一蹴していました。ここまで言い放っているところを見ると、「この神様が主として指導しているのであれば、やはり戦争が起きそうだな」という感じがします。さらに「エンリルはご存知ですか?」と尋ねると、「う~ん、名前は知っているけれども、わしじゃないよ」「もう一つ上の神様の部下だろう?」という面白い答えをしていました。(「私は誰かの部下になるような神ではない」と、言いたげでした。) 旧約聖書は、ご覧になればわかるのですが、最初に『創世記』があり、7日間で天地を作られたという記述があります。それから、モーセが生まれて、「出エジプト」までをつづった「モーセ五書」というのがあります。「モーセが、ヤーウェは天地創造の神であると(まんまと)書いてくれたので、まことに可愛い奴である」と、モーセのおかげで随分自分が偉くなったと褒めています。 そして、ここからなのですが、モーセは3200年前に生まれていますが、自分は、さらにその1000年前に生まれている」と言っています。その中で、「自分は、ユダヤの最初の族長(民族の始祖)アブラハムだった」と語っています。モーセ五書の中で、モーセが「ヤーウェから受け取った」として語っている言葉の中に、自分の言葉がないわけではないけれども、「基本的には、「モーセ五書」の中に出てくるヤーウェとして語っているのは、自分ではないと思う」と言っているわけですね。段々、皮が剥ける(むける)ように、正体がわかってきます。 次にミカエルについて尋ねました。この趣旨は、ミカエルの霊言を幾つか録ったときに、「私はイスラエルの守護神で、イスラム教を撲滅するのが仕事だ」と言っていたことによります。それに関しては、「まあ、ユダヤ人として生まれたことがあるからね。こういう、「一神教の側に立って邪教を倒す」ということを生きがいにしている神様もいるから。ああいう人は、各民族にいるんだよ」とした上で、「ユダヤに生まれて、エルサレムに愛着があって、守りたいって言っているんじゃなの」ということで、「別に連携しているわけではない」という感じでした。結構、神様の世界も、勝手にやっているところがあるという感じがします。 そして最後に、「第二次世界大戦にかかわることもやっていた」とポロっと言いました。「ヒトラーと戦ったチャーチルですか?」と聞いたら、「チャーチルの前に生まれて、チャーチルを動かした、ユダヤ人であり政治家である」と。「ヤーウェの霊言」ではここでまでですが、最後の先生のコメントの中で、「これに該当するのは、ディズレーリくらいしかいないな」とおっしゃっていました。19世紀後半、大英帝国全盛の時代に二大政治家が出ていまして、進歩派(自由党)がグラッドストーンで、保守系の方がディズレーリです。アフリカの植民地化を激しく進めた人でもあります。 そして、「今は何をしているのか」と尋ねたところ、「アメリカに行って、ユダヤ資本を動かし、政治家やマスコミを突いて、"イランが核兵器を作っているから先制攻撃したい"と、アメリカの世論を動かそうとしている」と答えていました。大体これで、ヤーウェの一つの側面が見えてきたと思います。 エホバの正体! 次に、エホバが招霊されたら、なんと、ゼウスが出てきました。「あなたはヤーウェですか?」と聞いたら、「私はヤーウェとは違う。ゼウスの分霊だ」と答えました。「魂の兄弟と言ってもいいかもしれない」と。ゼウスはいろいろな顔を持っていて、祟り神の部分と、芸術の神の部分などありますが、「その祟り神の部分が、分霊化して現れてきたのが私だ」と言っていました。「なぜ、イスラエルに生まれてきたのか」という問いに対して、「自分亡きあと、ギリシャは衰退してきて、逆にヘルメスの流れを汲んだエジプトの方が興隆してきた。それに対抗するために、今度は、エジプトの隣のイスラエルに出てきたのだが、そのエジプトと、カナン(イスラエル)の地の元々のアラブ先住民族の両方から挟み撃ちにあってしまい、思うようには発展させることができなかったのだ」と言っていました。「“I am that I am.”と言ったのはあなたですか?」と尋ねたところ、「自分ではない。私はエリヤが、カルメル山上でバール信仰の僧侶達と戦った(霊能力合戦をやった)ときに、火の玉が降らせて、相手側の300人の僧侶を殲滅した、その逸話が旧約聖書に残っているが、その雷を落としたのが私だ」と言っていました。「エローヒムを知っているか」と尋ねたところ、「ヘルメスのことだろう?知っているよ。ヘルメスには、ちょっと仕返しをしたのだ」と、非常に面白い言い方をしていました。「後世、ギリシャ神話の中で、ヘルメスをゼウスの子供にしてしまったので、ヘルメスからも、ちょっと、お仕置きがあったのだ」という趣旨の話もしていました。 ヤーウェについては、「ヤーウェは、ユダヤ民族のことしか考えていないが、私はもう少し地球レベルで考えている」と言っています。その一例として、その場では名前は特定されませんでしたが、他の箇所のゼウスの霊言で出てきた、「イギリスに、シェークスピアとして生まれたことがある」という話をしつつ、「自分は、「小国に生まれてその国を大きくする」ということをやっていて、たとえば、ギリシャもそうだったし、イギリスも、当時は小国だったのを勃興させた。そういう文明実験として、イスラエルに生まれたのだけれども、うまくいかなかったのだ」とのことでした。そして、重要な点として、「今のイスラエルは指導していない」とのことだそうです。 最後に、ミカエルについて聞いたところ、「ミカエルは、アメリカに生まれているんじゃないの?」という返答に、一同びっくり。「あぁ、もう亡くなっているかもしれないね。現代のアメリカの政治家だよ」と。ここで霊言は終わっています。その後、あちらこちらから、「誰ですか?」「○○ですか?」との問い合わせが、私のところに沢山ありまして、ミカエルの霊言の内容と、その人の言動や考え方を比較し、霊的な要素を考慮に入れると、おおよそ検討はつきますが、これはやはり、主がおっしゃるべき内容かと思いますので、(それだけ、現代のアメリカにとっては、重みのある答え)、ここではコメントは控えさせていただきます。 エンリルは、9次元霊なのか? 最後にアラーについて。(ここでは始めに、「エロヒム意識が総裁先生にかかってくる」という不思議な現象のメカニズムについて、「宇宙人リーディング」を例にとりながら、説明がありましたが、レジメの方では省略します。) 最初にアラーが言った言葉は、「アラーとは、エローヒムのことなんだよ。エローヒムがあの時代に、アラビア語でアラーと名乗ったのだ」ということでした。「『創世記』の中の天地創造の箇所で、ヤーウェの名の下に語られたことの中に、かなり混同がある」というのです。あれは元々、メソポタミア地方(エロヒムのホームグラウンド)の神話で、(これは、宗教学の方では常識。19世紀末のドイツの考古学者の発掘によって、確認された。天空神アヌ(エル・カンターレの分霊)を中心とした物語)、それをモーセ等が旧約聖書に取り入れて、創世神話を作ったのですが、そのことを指して、「だから、元々、エローヒムやアルファの考え方が入っていたんだね」というわけです。この神話自体が、エロヒムの世界の話で、エロヒムに起源があるわけです。そして、「“I am that I am”と語ったのは、オフェアリスだ」と、さらっと語られました。 その後、いい質問が出まして、「(エル・カンターレ系は多神教的なはずなのに)、アラーは一神教的なことを説いていますね」という質問に対して、アラーの答えは、「"至高神か唯一神か"と言っても、結局、"『神様』と『神様以下』の境界線をどこで引くか"の違いだけなんだ」というわけです。「ほぉ~っ!」と、うなりました。日本神道のように、6次元と5次元の間に神様の境界線が引かれた?場合には、八百万(やおよろず)の神々がいることになるし、7次元と8次元の間に境界線を引けば、500人くらいの神様がいることになるし、9次元以上が神様と決めれば、10人しかいないことになるし、もっと厳しい基準を適用して、厳密には、『主への祈り』講義にもありますように、「9次元霊といっても、本当は、主エル・カンターレの下、地球系霊団に入れてもらって、修行をさせていただいている身なんだ」ということになれば、神様は一人しかいなくなるわけです。 今のインドでも、現在、先生が巡錫に行かれてますが、先般、『ヒンドゥーの神々』の霊言で、質問者が、「ネクタイを外させられて、土下座させられて、あやうくサリーを着させられそうになり、最後は、坊主頭にさせられる寸前だった」と思いますが、両手にナイフを持って、「お前のことを食べたい」だの、「生贄(いけにえ)にしてやる」だの、それはそれは、凄い世界が展開していましたが、「ああいうのを見ると、一度イノベーション起こして、インド宗教界の建て直し(お掃除)がいるので、インドには、新しい一神教が必要だと思う」と、エローヒム(アラー)はおっしゃっていました。 また、「エンリルとは誰ですか?」と質問をしたところ、「(アラーではない。)高橋信次霊の騙り(かたり)だよ」とおっしゃって、「無視した方がよい」とのことでした。さらには、「実は、エンリルが9次元霊だという分類も、あやしい」とされた上で、「エンリルは魔法界だと言ってますが、魔法界の神様のトップは、オフェアリスであり、ヘルメスであるんでね」「(コーランにも出てきますが)、ジンという砂漠の魔法使いの神様がいますが、(ディズニーの映画「アラビアンナイト」に出てくる「魔法のランプに閉じ込められていた"ジーニ"の語源に当たる)、これがエンリルの正体だろう」と、おっしゃっていました。 最後に、「一番最初に出てこられたヤハウェとは誰ですか?」と聞きましたら、「エジプトに滅ぼされた、アフリカのエチオピアあたりの小さな神様じゃないか」「今で言えば、失脚寸前のリビアのカダフィ大佐みたいなもんだよ」と、軽く一蹴されました。 これを踏まえて、総括をしてみたいと思います。 それでは、今までのポイントを整理してみます。いわゆる旧約聖書の世界でヤーウェと呼ばれる存在は、天地創造の神であって、偉大なる神というイメージがあるのですが、その中には、色々な神様の言動が混在していて、たとえば、エローヒム的なものもあれば、ゼウス的なものもあるけれども、何かと今問題になっている、戦争の原因や宗教上の対立を生んでいるもの、つまり、「どうして宗教同士が戦争をするのだ?」という一神教的な対立、言葉を換えれば、「唯物論の側からの宗教に対する反論の根拠」を与えてしまっているのは、主として、「今日の最初に登場したヤーウェである」ということです。要するに、民族主義的な、“自分以外は信じるな”とか“他宗の人間は殺してもよい”というような言葉を旧約聖書に残した神は、「正確にはエチオピア辺りの小さな神様や、初代族長のアブラハムを過去世にもった存在であった」ということです。 これに関して、エローヒムが最後に言ったのは、「イスラエルは今、人口1千数百万人程度の国であって、当時で言っても都市国家の中の一つくらいの規模であり、この程度の国を治める神様というのは、当時でも、あちらこちらに沢山いた」ということです。「今風に解釈したら、タリバンの神様みたいなものであり、あるいは、直近の話題に即して言えば、前述したように、リビアのカダフィー大佐みたいなものだ」と。「もし現代に生まれ変わって仕事をしたとしたら、カダフィー大佐のように映るでしょう」ということでした。 一方、ヤーウェの言葉の中で、本質的、普遍的な部分を取り出してみると、ハワイでの説法“Be Positive”の中で仰っていた、“ I am that I am.”はどういう意味かというと、ハワイでは、3点に分けて説明してくださいましたね。まず、"I am the being."~ 「私は存在そのものである」と。そして、"I am the origin."~「私は、魂やあらゆる存在全ての起源であり、源である」と。「全てが私から分かれて生まれた」という意味です。3つ目が、"I am the origin of love."~「 私は愛の起源、愛の源である」と。「この世に満ちている愛はどこから来るのかというと、私、エローヒムから来ているのである」、とモーセに伝えたのが、"I am that I am"の意味なのだと、教えて下さいました。 これを見ると、本当に、「本質的」で「普遍的」な教えが説かれたのがよくわかりますが、こういう「本質的」なことを後世に伝えたのは、カダフィ大佐のようなヤーウェではなく、オフェアリス、つまりエル・カンターレだったのです。そして、ユダヤ教の一番の核心の部分、コアの部分は、エル・カンターレが語り、エル・カンターレから流れてきたのです。つまり、信仰の対象は、本当はエル・カンターレであった(少なくとも「エル・カンターレであるべきであった」、そして、『黄金の法』の言葉を借りれば、「モーセの悟りの未熟さがなければ、それは実現できることだった」)ということを教えて下さっているのですね。 ポイントの二つ目、アラーとは誰か。それは、エローヒムであり、つまりエル・カンターレであったということです。これが今回、明確になりました。今までは約40人の指導霊団を総称してアラーと呼ぶことが多いと言われていましたが、勿論そういう面もありますが、(アラーの)存在の本質は、エローヒムであり、エル・カンターレであったということです。確かに、私もかつて、アフリカの友人からこのように尋ねられたことがあります。「エル・カンターレの説明をするときに、"アラー"という言葉を使ってもよいか」と。キリスト教の創造主について説明するときに、(寛容な)イスラム教徒は、"アラー"という言葉をそれに当てます。ですから、同じようにイスラム教的背景を持った人達に、「エル・カンターレの説明として、アラーという言葉を使ってもいいか?」と聞いてきたわけですね。その時は、その質問の持つ深い意味を今ほどよく理解していませんでしたが、今、この「霊言」を拝聴してみると、改めてよくわかります。なぜ彼が、私にそういう質問をして、本部講師である私に「使ってもいいよ」と言って欲しかったのかが、よくわかります。 一年前のマレーシアでの出来事ですが、マレーシアというのは、主としてイスラム教国ではありますが、一定の信教の自由がある中、キリスト教の創造主に対して、「アラー」の名称を使用することを、実質的には長らく許容してきたのですね。(これは、一般的なイスラム教国では、今でもそうです。)ところが、一年前に(宗教)高等裁判所が、「マレー語の記述において、キリスト教の創造主を"アラー"と呼ぶことを認める」という判決を改めて出したところ、これが、イスラム原理主義者の間で大きな問題となって、ある種の騒動のようなことが起きたことがありました。「騒いでいるのは一部のイスラム教徒だけだ」という見方もありましたが、課題も見えてきました。いずれにせよ、「アラーとは、エローヒムのことである」という言葉は、「これから大変重要な意味を持ってくる」というのが、おわかり頂けると思います。 そして、最後のポイントは、「キリスト教のイエスの父は、エル・カンターレである」ということです。つまり、「イスラム教の源・アラーはエローヒム、つまりエル・カンターレ」であり、「ユダヤ教の造物主、いわゆるヤーウェの教えの中核の部分の発信源は誰かというと、オフェアリス、すなわちエル・カンターレ」であり、「キリスト教のイエスの父も、エル・カンターレ」であるということです。 これによって、世界の3大宗教、4大宗教の源は、すべてエル・カンターレであり、「信仰が向かっていく対象は、エル・カンターレであった」ということも、お分かりいただけたと思います。日本に住んでいますと、こういう内容も、何となく世界史の授業を受けている位の感覚で取ってしまうかと思いますが、実は、一歩日本の外に出ると、根源的なテーマになってきて、本当に腹を据えて取りかからないといけないテーマになってくるのですね。今まで一番分かりづらかったのは、ユダヤ教のところだったと思いますが、今回、これで明らかになってまいりました。 今日は、やや世界宗教史的な、重厚な中身だったかと思いますが、この部分が、今後10年、20年、本格的に世界伝道していく上で、大きく問われてくると思います。今回は「霊言」という形で明らかになりましたが、いずれもう一段、二段と、このテーマは、先生によって鮮明にされていくと思います。是非、この「霊言」を拝聴されますことを心よりお勧めいたします。 本日は、どうもありがとうございました。 以 上 |
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