尖閣ビデオの流出をどう見るか
尖閣ビデオの流出については、大きな反響がありました。
ここで、大切なのは、これをどう見るかです。
政府、野党、マスコミとも「流出者は誰か」に焦点を当てています。
本質は、そういうものではないと思います。
それは中国に配慮した論点のすり替えであり、
問題の本質は一貫して「日本に非がある」と主張してきた
中国の責任と日本政府の弱腰外交です。
尖閣ビデオの投稿者は国家公務員法に基づく流出責任はありますが、
最も問われるべきは、日本側に正当性があるにも拘わらず、
情報公開をして来なかった政府の責任です。
それだけではありません。
ビデオは全編が公開されたわけではないということです。
問題は、もっとも肝心な海保の職員が漁船に乗り込んでいくシーンや、
海保職員が海に投げ出されて、シナ人に銛でつつかれるシーンもあるかと思われます。
石原都知事が「マグロじゃないだからという」あのシーンです。
海上保安庁1名が殉職された疑いがあります。
(※尖閣ビデオ 驚愕の真実!!)
これは、大変なことです。
もしも、殉職されていたのならば、どうするのですか?
政府が非公開にしたのは、極めて悪質です!
真実を明らかにするためにも、全面公開が必要です!
全てが明らかになったわけではないのです!
尖閣ビデオの投稿者「sengoku38」は、
形式的には国家公務員法違反なのでしょうが、
国益に適う行為であるならば、犯罪者ではなく、英雄とみるべきでしょう。
それなのに、政府は、これから犯人探しをするとは、なんと愚かなこと。
まさに、頓・珍・漢(菅)。
もっっと、大事なことがあるのに。
シナが漁船船長を「英雄視」するならば、
日本では情報公開者を「英雄」と見るべきでしょう。
幸福実現党 党首 ついき秀学
尖閣ビデオ公開者は「英雄」である 2010-11.06土 尖閣ビデオの投稿は、形式的には国家公務員法違反なのでしょうが、国民に事件の真相を明らかにし、対中外交において正しい認識と判断を可能にするという意味で、実質的には国益に適う行為であり、国民の知る権利にも奉仕しているといえます。 しかも、菅首相自身、「国民一人ひとりが自分の問題として捉え、国民全体で考える主体的で能動的な外交を展開」(所信表明演説)しなければならないとしているのですから、首相の方針にも合致しています。ビデオを一般公開しない首相以下の政府の判断こそ、言行不一致で、国民に対する欺瞞と背信以外の何ものでもありません。 仙谷官房長官は先般、漁船衝突事件の対応では、今月開かれるAPECでの胡錦濤国家主席の来日が中止になったりしないよう配慮した旨を述べたと伝えられています。わが国の領土・領海の安全確保や国家主権の維持よりも、中国要人の来日の方を重要視しているのですから、既に頭の中身は属国化しています。 菅政権はいい加減、中国政府の顔色を窺うのをやめて、国民にとっての本当の利益を真剣に考えるべきです。そして、それを毅然とした姿勢で中国政府に主張しなければなりません。 漁船衝突事件では、わが国政府は事件後即時にビデオを公開して中国漁船の悪質さを世界に示し、国際世論を味方につけると共に、中国政府に対しては毅然とした態度を貫いて、中国漁船船長を処断すべきでした。 これによって、仮にAPECでの胡錦濤主席の来日を中止すると言われても、「来なくて結構」、「レアアース禁輸で世界の貿易体制を乱す中国をAPECから締め出すことを検討すべきだ」などと主張して、国際社会との連携を図り、逆に向こうから頭を下げて参加を求めざるを得ないような状況に追い込めばよかったのです。 また、映像を見れば中国漁船が海保巡視船に体当たりしてきたのは明白であるにも拘わらず、中国政府は「海保巡視船が中国漁船の進行を妨害した」と主張し、かつ中国国内でそのように報道させているのですから、中国は北朝鮮と同様、国際社会でまともな発言が可能なレベルではなく、中国国民もその政府によって愚民扱いされており、大変気の毒な状態です。 わが国政府が真実に基づいて正義を主張することは、単に日本の国益に適うというだけにとどまらず、情報統制下に置かれた中国国民にとっても真実に目覚めるきっかけともなるのです。嘘や恫喝を含まない真の日中友好を目指すのであれば、映像流出の犯人探しよりも、尖閣ビデオ全編の国民及び国際社会への公式公開を急ぐべきです。 | |||||||||||||||||||||||||
また、「中野雄太のブログ」でお手本のようなコメントを見つけました。
私もビデオを全面開示することについては大賛成です。 そして、流出がなければ表沙汰にすらできなかった現政権を強く批判します。 ただ、流出者は法に基づいて厳正に裁かれなければならないとも思っています。 あくまでも他国の要求ではなく国内法の執行として。 そうでなければ人治国家と同じレベルに落ちてしまいます。 私は流出者の勇気を称え、支持します。 裁きの場で、堂々と持論を展開してくれることを期待しています。 | |||||||||||||||||||||||||
というコメントです。
この方のコメントを支持します。素晴らしい!
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肝心な部分は隠ぺいか …中野雄太のブログ
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『尖閣ビデオ』流出問題に垣間見る通信の秘密の法律・傍聴法の無力化 (URLかリンクマークを参照おねがいします。)
投稿: 『尖閣ビデオ』流出問題に垣間見る通信の秘密の法律・傍聴法の無力化 | 2010年11月16日 (火) 02:44