デフレが進むと、円高が進む理由が
伊藤希望(いとうのぞみ)さんのブログで
理解出来ました。
また、デフレから脱却しない限り、
日銀の円売りドル買いの為替介入も
空しいことが分りました。
菅総理は理解出来るかな!?
Nozomi ITO BLOG
為替介入、1兆円規模 とうとうやってくれました。 為替介入。 これだけデフレ進んでたらやっても意味ないだろ。
政府日銀は、15日午前ロンドン、ニューヨーク市場で円売り、 ドル買いの為替介入に踏みこみました。 結果、円は1ドル=85円まで下落しました。
小泉政権のとき、竹中平蔵さんのところで、 経済政策を担当していた高橋洋一さんは、 日銀の金融政策について以下のように言っています。
「日本のコアコアCPI(食料とエネルギーを除いた消費者物価指数)は マイナス1.5%であった。この状態で何もしないなど、本来ありえない。
それでも日銀が動かなかったのは、 9月の代表選を睨んだからだろう。 次期代表によっては、さらなる追加政策を求められかねない。 そのときに備えて『弾』をとっておこうと考えたのではないか。 ある意味で、極めて政治的な判断である。」
『Voice2010.6』「日銀法を改正しインフレ目標を定めよ」
と、いうことで明らかに経済のことを考えて介入したというより、 政治的な判断ですね。
アメリカも、ヨーロッパも通貨安政策を進めていますし、 高橋さんも指摘されている通り、 デフレが進行している中で為替介入だけしても、円高は進むでしょう。
デフレが進むと、なぜ円高が進むのか。
ボールペン1本100円だったものが、 50円になるのがデフレです。
このとき、1ドル=100円だったと考えてください。
ボールペン1本が100円のとき 1ドルで買えるボールペンの本数は1本です。
しかし、ボールペン1本50円になると、 1ドル→100円でボールペンが2本買えます。
アメリカ人はこれを見てどう思うか。 もっと、日本のボールペンを買おうと思いますね。
日本のボールペンを買うために、 アメリカ人が円を買ってドルを売ります。
そして1ドル=50円になるまで、 アメリカ人は円でボールペンを買った方が得なので、 円を買ってドルを売ります。
1ドル=50円になれば、 50円で買えるボールペンが1本、 1ドルで買えるボールペンが1本でつりあいます。
ですから、デフレから脱却しない限り、 円高圧力はかかり続けます。
本気で円高を克服したいのなら、 まず20兆円銀行紙幣を刷って市場に出して デフレを止める必要があります。
デフレを容認したまま為替介入を続けることは お風呂の排水溝を開けたまま お湯を張ろうとするようなものです。
今回の為替介入は日銀が本気で円高対策を考えていない証です。
一応、為替介入したことで、日銀は政府に対して 「やることは、やりました」ということにしておきたい、 ということなんだと思います。 |
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