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2010年9月17日 (金)

デフレが進むと、円高が進む理由

デフレが進むと、円高が進む理由が
伊藤希望(いとうのぞみ)さんのブログで
理解出来ました。

また、デフレから脱却しない限り、
日銀の円売りドル買いの為替介入も
空しいことが分りました。

菅総理は理解出来るかな!?
 
Nozomi ITO BLOG

為替介入、1兆円規模
 
とうとうやってくれました。
為替介入。
これだけデフレ進んでたらやっても意味ないだろ。


政府日銀は、15日午前ロンドン、ニューヨーク市場で円売り、
ドル買いの為替介入に踏みこみました。
結果、円は1ドル=85円まで下落しました。


小泉政権のとき、竹中平蔵さんのところで、
経済政策を担当していた高橋洋一さんは、
日銀の金融政策について以下のように言っています。


「日本のコアコアCPI(食料とエネルギーを除いた消費者物価指数)は
マイナス1.5%であった。この状態で何もしないなど、本来ありえない。


それでも日銀が動かなかったのは、
9月の代表選を睨んだからだろう。
次期代表によっては、さらなる追加政策を求められかねない。
そのときに備えて『弾』をとっておこうと考えたのではないか。
ある意味で、極めて政治的な判断である。」


『Voice2010.6』「日銀法を改正しインフレ目標を定めよ」

と、いうことで明らかに経済のことを考えて介入したというより、
政治的な判断ですね。


アメリカも、ヨーロッパも通貨安政策を進めていますし、
高橋さんも指摘されている通り、
デフレが進行している中で為替介入だけしても、円高は進むでしょう。



デフレが進むと、なぜ円高が進むのか。

ボールペン1本100円だったものが、
50円になるのがデフレです。

このとき、1ドル=100円だったと考えてください。

ボールペン1本が100円のとき
1ドルで買えるボールペンの本数は1本です。

しかし、ボールペン1本50円になると、
1ドル→100円でボールペンが2本買えます。

アメリカ人はこれを見てどう思うか。
もっと、日本のボールペンを買おうと思いますね。

日本のボールペンを買うために、
アメリカ人が円を買ってドルを売ります。

そして1ドル=50円になるまで、
アメリカ人は円でボールペンを買った方が得なので、
円を買ってドルを売ります。

1ドル=50円になれば、
50円で買えるボールペンが1本、
1ドルで買えるボールペンが1本でつりあいます。

ですから、デフレから脱却しない限り、
円高圧力はかかり続けます。

本気で円高を克服したいのなら、
まず20兆円銀行紙幣を刷って市場に出して
デフレを止める必要があります。


デフレを容認したまま為替介入を続けることは
お風呂の排水溝を開けたまま
お湯を張ろうとするようなものです。


今回の為替介入は日銀が本気で円高対策を考えていない証です。

一応、為替介入したことで、日銀は政府に対して
「やることは、やりました」ということにしておきたい、
ということなんだと思います。

 

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