消費税を上げると、税収は下がる！

実績データから云えば、消費税を上げると、税収は下がります！

税の種類は、消費税だけでなく、法人税，所得税もあります。
この主要３税目で、税収の約８割程度。

その他の税としては、相続税，酒税，たばこ税，関税，…
というふうに、いっぱいありますが、税収全体を考えるに当たり、
主要３税目で考えれば、概ねよろしいかと思います。

さて、消費税が上がると、税収が、どうなるか考えてみましょう。

例えば、消費税が5％から10％になった場合、
消費税による税収は、２倍になるかと云えば、そうはなりません。
節約指向や買い控えが強くなるので、２倍よりかは小さくなる。
それでも、1.8倍程度は見込めるでしょう。

節約指向や買い控えが強くなれば、ものが売れにくくなり、
消費不況が起こります。（既に不況である場合は、ますます不況が酷くなる）

その結果、法人税や所得税による税収は下がり、全体の税収は、下がります。

過去の実績データ[出所：財務省HP]がそれを物語っています。
平成元年に消費税が導入されました。
平成２年に、過去最高の60.1兆円の税収を記録しましたが、その後、下がり傾向で、
平成１４年には、税収が、46.8兆円まで下がっています。
　

　
消費税３％が導入された平成元年では、翌年から、法人税は下がり傾向です。
また、所得税も３年後からは、下がり傾向です。
税収全体で見れば、３年後からは、下がり傾向です。

消費税３％→５％となった、平成９年では、
消費税による税収は、1.5倍になりましたが、
法人税と所得税が下がり傾向となっています。
税収全体で見れば、翌年からは、下がり傾向です。
　
以下のグラフは平成22年までの主要税目（法人税，所得税，消費税）のグラフ[出所：財務省HP]です。
消費税を上げれば、消費税の税収が上がっても、法人税と所得税の税収の下がり方が大きいことが分かるでしょう。

　
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