『西郷隆盛 日本人への警告』講義 2010/05/09 福岡国際会議場
九州の皆さん、こんにちは。 今日は「西郷隆盛 日本人への警告」という本の講義で昨日、今日と読み直してみたんですが、実に厳しくて、講義するのがほんとうにつらい。こういうふうにならないように、20何年間がんばってきたので、実につらいものがあります。
ただ、あらかじめ言ってくださっているということは、まだ努力の余地が残っているということを意味していると理解しております。私としましては、2010年から2020年までの10年間が戦いとみております。
この10年間をどういうふうに戦うかによって、2020年以降この国が、再び繁栄の軌道に乗るか、それとも衰退への道をたどるか、この10年ぐらいで戦いの趨勢は決まるものだと考えております。
この本にはかなり厳しいことが書いてありますけれども、その通り起きてほしいと思っているわけでもなく、そうならなければならないわけでもなく、こういうふうな未来でかまわないかと問いかけられている。これに対して、あなたがたはどうするつもりかと問われている。
いま明治維新の志士を中心にして、6月以降も続々と本が出ますけれども、昔で言うと、国づくりの神々にあたる方の霊言が本になって出ているわけですね。 よく「神武以来の何々が」と言われますけれど神武天皇、初代天皇ということになっていますけれども、この本の中では、実は神武天皇のモデルになっているのは、自分が過去世で「神日本磐余彦尊(かむやまといわれひこのみこと)」という名前で九州から近畿に向けて東征した、それが神武天皇のモデルになっている。自らが神武天皇のモデルであると、西郷さんは認めています。
これは初めて出てきたことです。実際即位式を挙げたところまではいっていないようですが、後世の人が認定したようであります。
そうした日本草創の神々の一柱だった方が、明治維新のときに国づくりをやられ、今もまたわれわれに警告を送っているということは、それ相応の重要な事態が迫っている。今日の西日本新聞も2ページ目に「龍馬降臨」「吉田松陰の霊言」「西郷隆盛 日本人への警告」「勝海舟の一刀両断」「福沢諭吉霊言の新・学問のすすめ」「民主党亡国論」(民主党すみませんねえ)と広告を打っています。
昨日は広島で話したんですが、広島の中国新聞の2ページ目に同じような広告が出ておりました。ですから、マスコミは積極的に幸福実現党の応援記事は書いては下さりませんですけども、宣伝・広告ということでは載せてくれてます。
新聞社としても2ページ目に載せるということは、相当の信用を与えていることになる。5ページ目だろうが、10ページ目だろうが15ページ目だろうがかまわないんです。2ページ目であるということは、重要な意味があることだと認めてくれている。
4月、5月、6月、7月とまだまだ、これでもかこれでもかと出続けます。 すべて政治経済系、一部宗教系もおりますが、新しい国づくりに向けての指針が次々と出されております。何かが起きようとしています。
そして何かが迫ってこようとしています。これをいち早く知らせることが必要であると思います。言葉は多少厳し目ですが、これぐらい厳しく言っておかないと目が覚めないので、言ってくだっさっている。
前書きに、「西郷隆盛の霊と接して感じることは、この人は「憂える」人であるということ。そして、この人には嘘が通じないということ。 吉田松陰とは別のタイプながら、骨太の「激誠の人」といった印象だ」と書いてあります。
国のことを憂えています。嘘が通じないタイプの人です。 正直に向かっていかないとダメですね。日本の政治のことを聞きますと、「腐敗しとるなあ」「金の話ばかりしている国会は好かん」と「自民も金、民主も金、そんな話ばかり国会でしている」。汚職をして私腹を肥やす輩が大嫌いな方。個人を利するというよりも、天下国家の姿を論じるのが政治の本来の姿である。明治維新の志士たちがたちまち偉くなって威張って贅沢になって、昔の大名みたいになっていく姿を見て、義憤に駆られたところがあったようです。私というものを限りなく小さくしていくと同時に、その正反対に、私でない公というものが大きくなっていくというタイプの人ではないかと思います。
特に第一章の最初のうちから相当ショッキングな言葉が出てきます。 20~21ページあたりに「いや、この国は一度潰れるな」「地の底までいったん落ちるだろう」「奈落の底より国家を再生せよ」かなり厳しいですね。 「あなたがたは努力をするが、残念ながら、今、思っているよりも、もっと悪くなるだろう。国民が愚かであるからである。
この愚かさが自らの身に沁みるまで分からなければ、この国家は再生しない」「正義の上に打ち立てられない国家は、砂上の楼閣である。 ゆえに、今の時点で私に見えるのは、奈落の底へと落ちる、この国の姿である」
そうとう厳しいです。これを聞いた方も奈落の底に落ちる、と聞いて相当ショックを受けておりました。そうならないように、 われわれは戦ってきたつもりであるので、もちろん表題にある通り、あくまでも「警告」でありますので、相手がきちっと気がつくまで厳しいことを言っていると。 ともすればわれわれも甘く考えがちなので、こういうことを言ってもらうのが精神棒にも、発奮の材料になることもあるかなと。
24ページを見ても、「永田町に横たわっているのは”巨像の死体”である。そこに政治家などいない。 いるのは政治屋であり、利権屋であり、名誉心の塊である」ここまできますからね。 だから愚かさの代償を払えと言っています。国民は愚かであると叱りつけている。すごいです。
30ページを見ますと、「正義が実現しない国は許さない」と言い切っています。この人は人間ではないですね。何というか、精神的な柱が存在している感じ。 人間じゃない。手も足もない。柱です。厳しいけど日本人を叱っておく必要がある。
不幸の予言に見えるようですけれども、予言というものは、明らかにされることによって変わる可能性が出てくるのが確実なんです。 活字にされる、あるいは内容を公表されることによって、変えようと思えば変えていくことができる。タイタニック号が沈んでいくという予言があって、それを読んで、「では、乗るのやめた」と言ったら、その人は海の底に沈まないんです。だけど、「そんなのは信じない」という人は乗って死ぬ。 予言を聞かなかった人も死ぬ。西郷さんが言うには、この国に必要なのは、改革ではなくて、国づくりなんだ、と。 国そのものをリメイク、つくりかえなきゃダメだ、と。国の根本精神からつくりかえなきゃダメです。
経済的なものもありますけれど、優先順位はありますけれども、経済的なものは今後不況あるいは厳しい現状が来たとしても、最後は貧乏になるだけ。 貧乏になったら働いてお金持ちになるしかありません。戦後の荒廃から立ち直ったプロセスをもう一回やればいいのです。 経済的に貧しくなることは、耐えて努力すれば何とか道は開けるものだと思います。
しかしお金を失うのではなくて、国を失うとなるともう一段違ってきます。 国そのものが失うとなればそれではすまないです。国そのものがなくなったというのは、歴史を見れば現実にそういうことはあるわけです。 たとえば、旧ソ連では、近隣の国を攻め取ってソ連という国をつくったんですし、中国もモンゴル、ウイグル、チベットをとっていっております。 日本だってやったことはある。朝鮮半島を併合してしまったこともあれば、台湾を植民地にしたこともある。 アメリカもハワイを持っていったり、グアムを持っていったり。
歴史的に見れば、アメリカのほうはさぞ気分が悪かろうと思います。たとえば、今の時点で中国が尖閣列島を占領するということがあったとして、米軍は戦うか。 戦わないと思います。戦う必要がないと思います。この状態では絶対に戦わない。中国と戦争の危険まで冒してまで戦ってくれるとは思いません。 人が住んでいない島なんてどうでもいいので、日本が自分でやるのはどうぞという。自衛隊に力はない。事実上占領となって、ワーワーというだけ。
今、基地の機能を分散し、訓練の機能を分散するといって、いかにも沖縄県民のためにいっているように聞こえるが、アメリカ側から見れば、よく政府がいろいろ仕組んで操作をしてやるんで、日本の政権が仕組んでやっているもんだろうとそう考えているんですね。
これはどこが喜ぶかといえば、中国と北朝鮮が喜ぶことです。実際、米軍基地の機能を全国に散らすことは、明らかに中国に好意を持っているように見えます。
そして北朝鮮の核ミサイル問題がありますが、あれも六カ国協議で中国を中心にしてまとめると言ってますが、実際は北朝鮮と中国は友好国で、軍事的にも経済的にも深い絆があって、中国は北朝鮮に意見を言っているように見せながら、協力しているというのが実態です。
アメリカが核削減でイランに圧力をかけていますが、イランに武器を売っているのは中国です。実際は、ロシア、北朝鮮、中国、イランと全部地下茎でつながっているようなものなんです。その一角のロシアのところを今交渉して、核兵器削減に同意させてきて、アメリカと一緒に核兵器削減させています。しかしほかの所は応じていない。こういうことを知っていなければいけない。
さらに、最近では韓国の黄海では、哨戒船が北朝鮮によるものと思われる魚雷で沈没している。これは調査中でまもなくはっきりとすると思われます。 戦争の危機だってないわけではない。中国軍が日本の領海内を堂々と航行するということまで起きている。日米関係が揺れているのを知っている上でやっている。
予想している最悪の事態は何であるかといいますと、今の政権が中国寄りのスタンスを取って、日米同盟破棄の方向に向かって、日本は独自防衛しないで、「武力を持たなければ平和がくる」と信じている国になった場合に、他国からいつでもとれますよ、というその可能性は高まってきてますよ、と警告している。
でも、そんなことは起きはしないと能天気に考えるほど、戦後60年間の平和ボケ。アメリカは今財政危機ですし、軍事費用が60兆円もかかっています。 軍事費用を削減したくてたまらないのですから、「出て行け、出ていけ」あまりにも言ったらほんとうに出て行くかもしれません。 軍事費用削減できるので出て行ってもいいと思っていると思います。
もうひとつ恐れているのは、定石で言えば、台湾を併合して、与那国島、そして尖閣列島を含めて沖縄本島をとっていくのが定石なんですが、もうひとつあるんです。それはかつての鎌倉時代の元寇ルートです。北朝鮮と中国は制裁をしているふうに見えても、地下でつながっていますので、北朝鮮をいまのままで放置すれば、いつの間にか何十基、百基と核ミサイルを蓄えるようになります。
もし、米軍がソウルないし日本から引いていくようになっていく場合、あるいは引いていないにしても、中国と事を構えたくないと後退した姿勢になっている場合、北朝鮮が韓国を占領するということは、可能です。 片方は核を持っていて片方は持っていない。片方は打つ気で片方は打てない。北朝鮮側が中心となって韓半島の統一が一気になされてしまった場合は、元寇と同じことが起きます。
次は対馬と博多が攻めてこられます。元寇の攻撃ルートをお調べになったらよろしい。熊本からはせ参じて博多あたりで戦っていたのではないですか。 絵図が残っていますね。笑い事ではないですよ。 九州からなりますからね、植民地。本州、四国はあとですからね。
まだ時間はありますので、政権が変わったからといって、日米関係があっさりと切れてしまわないように。 世界最強の軍事力を持っている国との軍事関係なんですから。これを失うというのはかけがいのないものなんです。 アメリカは60兆円の軍事予算を組んでいるんです。
日本は60兆円の軍事予算なんて組めませんよ。人件費を含んでも5兆円ないんですから。その半分以上は人件費と維持費なんですよ。 軍事費としては少ないんです。向こうは60兆円使っているんです。 その強国と今組んでいるんです。これ離したらやはりダメです。
鳩山政権は、公平な分担だとか中国のためにとか言っていますが、それはそれ、これはこれ。もしそこまで言うのなら、きちんと独自防衛を言わなければいけないのですが、時間をかけなければできません。
少なくとも今の政権が左寄りで中国寄りでそのままずーといくと、社民党が言うように、グアムなどほかの所に米軍を追い出したらいいと、やったら、ほんとうにこの国はあっという間に。まず島から、島を取って米軍が手を出さないか、自衛隊が反撃しないかまず調べますから。
島を取られて文句は言うでしょうが、実力行使として何もできない。 憲法の制約があるのでできない、と確かめたら、次じわじわとくると思います。 非常に危険です。
経済のほうは、貧乏になっても立て直しは可能ですけれども、国がなくなったら、もう一度国を取り戻すのは大変なことだと知っておいてください。 イスラエルは1900年かかっています。
この本の中で、西郷隆盛は、「日本が滅びるときは、日本霊界も滅びる」と言っています。だから高天原、日本の神々も霊界を失うことになる、と。 こういうことはいっぱいあった。ギリシャがなくなったらギリシャ霊界もなくなって、そこに住む神々もほかの所に転生していかなくてはいけない。 ローマ霊界も強いときはあったけど、ローマの神々もそこに住めなくなってくる。だから国が滅びたら高天原もなくなるということを意味している。
すでに第二次世界大戦で一回危機を迎えています。 二回目の危機が来るとたいへんなことになります。
今中国は日本の高度成長の二倍の速度で急発展しています。 軍事予算は、この21年で20倍になっています。それだけ自信をもっていて、アメリカが引いていったときに、日本よりも中国との友好を進めていったほうがましだと判断したときに、日本は孤立して大変なことになります。
今の政権は危険だ。保守回帰!保守が巻き返して政権を奪還だめだと思います。 幸福実現党がとるのが一番よろしいですが、われらだけの力で足りなければ、保守勢力と力を合わせてでも、保守のほうで、政権奪還せねばなりません。 そうしなければ、この国に未来は限りなく危ういです。
宗教家の身でありながら、損な役回りですけれども、宗教家で防衛の話とか本当は好ましくない。 「世界平和」言っていたほうが宗教家として評判上がるし、ノーベル平和賞もらおうと思ったらそれぐらい言わないとダメなんですよ(会場 笑) 損得を無視してやっています(笑)
こんなこというのは、宗教家としては損なんですよ。 この国が国民が将来不幸になるのは阻止したいので、あえて言っています。 損になると思ってもあえて言っています。
去年から言っていたことが単なる空想ではなく現実化してきたと。結構現実に起きることが見えているんです。 何年先か分かりませんけど、10年、20年後かもしれませんけれども、こういうこともある、と十分警戒していただきたい。
保守のほう、自由と民主主義と繁栄主義の方向に政治を取り戻さなければなりません。 できれば、第一党をとりたいんですけれども、未だ力足らず。残念です。
しかし、みなさん。戦い始めてまだ一年です。 一年で国民を説得するのは無理です。 だからがんばりましょう。 |
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