未来ビジョンTV 第３回「脱石油社会」

毎週土曜夜　ＢＳ１１　２２：３０～２３：００

「未来ビジョン　元気出せ！ニッポン！」
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ニッポンを元気にする技術や考え方を毎週紹介。

2010-04.17(土)　第３回放送　脱石油社会
ゲスト：矢部孝（東京工業大学教授）

100417未来ビジョン「脱石油社会」1/2

100417未来ビジョン「脱石油社会」2/2

　
■番組からピックアップ
☆日本の石油自給率は０.３％にもかかわらず、
　エネルギー供給の４４％が石油
　（石炭 ２０％，天燃ガス １５％，原子力 １１％，自然エネルギー ８％，ＬＰガス ３％）
　　…2006年データ

☆電気自動車
　・補助金があっても購入額はまだまだ高く、地域差もある。
　　　…横浜市 ２２０万円，神奈川県 ２５０万円，国 ３２０万円
　・2010年代の半ば位までには、２００万円未満を目指す。（三菱自動車広報）

☆第一次オイルショック(1973年)から脱石油の流れとなる。
　・エネルギー供給の７６％が石油
　　（石炭 １５％，その他 ９％）
　　　…1973年データ
　・オイルショックを教訓にし、石油の依存度が高すぎるとリスクが大きいので、
　　原子力発電の導入や自然エネルギーの開発が勢いづく
　・電源別発電量の６４％が火力
　　（原子力 ２６％，自然エネルギー ９％[水力 8%,太陽光・風力・その他 1%]）

☆石油代替エネルギーとしてのマグネシウム
　・マグネシウムは、海水1L当たり1.3g含まれている。
　・石油などの化石燃料の代わりになり、火力発電所の設備がそのまま使える。
　・使用済みのマグネシウムは、レーザーを当てると再生される。
　　即ち、何度でもマグネシウムが使用できるマグネシウム循環サイクル
　・マグネシウムは、金属であるが、火をつけると燃える。
　　燃えカスは酸化マグネシウムで、無害。
　・石炭並みのエネルギー量がある。
　　　　［燃料素材別エネルギー量比較］
　　　　　石油　 　４０ MJ/L
　　　　　石炭　 　３０ MJ/kg
　　　　　ﾏｸﾞﾈｼｳﾑ　２５ MJ/kg
　　　　　木材　 　１５ MJ/kg
　・石油・石炭を毎年、１００億トン使っている。
　　マグネシウムは、海の中に１８００兆トンあるといわれている。
　　これは、石油・石炭 １０万年分程度の量に相当する。
　・石油・石炭はやがて枯渇するが、
　　マグネシウムは、海に豊富に存在しており、しかもリサイクルができるので、枯渇の心配がない。
　・海水からマグネシウムを抽出する技術は、副産物として、真水も生成する。（環境にやさしい）
　※10年以内に実用化を目指す。

☆太陽光励起レーザー（マグネシウムをリサイクルする為の装置）
　・実用化の課題は、出力を上げること。

☆町工場の協力も得ている。

☆中小企業の助けを借りて、ベンチャー企業を立ち上げた。
　・東京工業大学発のベンチャー
　・１億円集めて、３年間取り組んできた。

☆日本での資金援助は少ないが、海外に行くことなく、日本のために研究を続けている。
　・この技術をを海外に渡してはならないとのことで、国の理解が出始めてはいる。

☆日本には新しい技術がいっぱいある。それを育てることが重要。

　　
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